| ヘルシンキ工科大学はアルヴァ・アアルトの設計した。フィンランドの工科大学です。いまいちピンとこない方もいると思いますが、
ヘルシンキの東側で隣に位置するエスポー市に存在します。この大学の位置もアアルト自身が決めたものです。エスポー市へはヘルシンキから
バスで約15〜20分ほどかかります。海の上を島々でつなぐ高速道路で向かいそのバスので向かうと夏場などはヨットでクルージングをしている人々をバスから眺めることができ、冬場は凍った海を目の当りにします。又、陸地の方を見ると湖畔の木々が
美しいものです。フィンランドのインフラストラクチャーにはあまり地下鉄というものが好まれません、なぜなら首都のヘルシンキは
地層が固い岩盤で出来ておりまた、東京のように大規模な都市でもありませんので地下鉄をさほど必要としていません。フィンランドに
存在する地下鉄はたった、一本だけなのです。このように書いているとヘルシンキ工科大学は田舎に位置するように思われますが、
都心も近く又、自然環境のよいところにあります。このような所で勉強するのが良いとアアルト氏は思ったのではないでしょうか
さて、ヘルシンキ工科大学ですが、主に使われている材料はレンガです。大きなプロジェクトでアアルト氏がレンガを使ったのはこれが最期でした。そしてこの建物の魅力といえばやはりオーディトリウムだといえましょう。外側には、象徴的な形をしており、中に背理と今度は、包み込まれたような白さと曲面の滑らかさが、迎え入れてくれます。この大学は、何回も探索をしていると時々新しい発見をさせてくれます。 例えば壁のマスの動き、壁と窓のリズム、導線、至る所にアアルト氏の凄さが伺えます。主にアアルト氏は建築の中で特に導線を重要とました。だから止まって見る建築というよりかは、動きの中で発見がそして素晴らしさがある建築です。コルビジェの建築はどちらかというと、止まって見る建築だと私は思います。止まって見る建築と言うとわかり難いかもしれませんが、要するに一つの彫刻があって、それを眺めると言ったものです。動いてみる建築というのは、
建物の中に吸い込まれ、そして何かに近づく、何かが遠くに見えると言った建築が周りのものを活気付ける装置になってると言えましょう。だから、たまに思いもよらない発見があったりするものです。
例えばオーディトリウムを見て歩くと周りの建物の動きのリズムや和やかさ気づきます。そして階段に吸い込まれるように歩いてしまったり、歩きながら凄い空間体験をしている事があります。多少の圧迫感から、広がりへ、階段、包み込む空間、等といった空間の演出又、雰囲気の調和、こういった物がアアルト氏の凄さだと思います。
又、個人的に私のアアルト氏の好きなところがあります。それはやはり、ディティールにおいてがんばり過ぎない、なんと言うかこれぐらいでいいんだよ、と言った心遣いです。 ポストモダニズムのころを思い出すと、さあ私の建築を見てくれ、これはこんなに凄いんだよ、と言った過剰振りがありましたが、このある意味良すぎないこととの調和がなお建物を本質に近づけていると思います。そしてそういった荒っぽさが何年たってもいいもの、
時代とともに良くなるものを作り上げた秘訣だと言えましょう。
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