| 光とは物質に命を与えるものです。単純な話でどういうことなのか良く分からないと思いますが、その通りなのです。だからここで僕の光と建築の関係を書きたいと思います。例えば布団を干すにしても太陽が照っていないと干せませんし、ビルの
影に隠れた公園は何か寂しいものです。そして、光と建築の歴史を振り返ってもとても古いところから、光という物のコンセプトを見つけることが
できます。例えばローマのパンテノン宮殿はドームの天辺に丸い窓が開いていてそこから光が漏れてきます。光が建築を美しくしています。
そして、プランニングをするとき、居間などは南に向け、寝室は朝日の見える東側に位置づけるよう心がけます。周りの環境や、法規制、近隣によって変わってきますが、
基本的にはそのようになるようにします。
光とは主に太陽光の事をさしてここまで書いてきましたが、人口の光も又良いものだと思います。香港の百万ドルの夜景などと言ったうたい文句を
聞いたりしますし、夜ドライブをしてて横浜の夜景が綺麗だと思った事は何回もあります。そして以前の香港の空港に着陸するときは夜には
香港の夜景をみて、ビルとビルの間を通って着陸をするのですが、なんとも感動的なものでした。
このように光と人間は何らかの因果関係があるように思われます。人は日常生活ではなかなか完全な闇を見る事がありません。以前沖縄の旅行で鍾乳洞に
入った事がありましたが、懐中電灯を消すと自分の手も見えないくらいの闇でした。なぜかとても不安になりすぐにも懐中電灯をつけてしまいました。
普段は夜でも建物の光や夜空の光、街灯の光でいくらかは明るいものですが、まったくの闇はとても不安になるものです。だから、光とは人間に
安心感を与えるものだと思います。
昼の光ですが、私は犬と猫をを飼っておりましてなかなか両方とも主人になつかないので困っているのですが、二人とも昼になると居間の光の
指す位置に陣取って二人仲良く昼寝をしています。そこはぽかぽかして、暖かく昼寝には最適の場所です。普段はけんかばっかりしている犬猫で
はすが仲良く居眠りをしているのを見ると心が和んできます。このように太陽の恵みで人間は様々な事実現可能にしてきましたし、自然の生き物、地球に存在する全ての生物は太陽の恵み無しでは生きていけません。もちろん建築に置いても太陽の存在を無視する事は出来ません
そして、太陽が昇ってから沈むまでを計算して、建築を設計する事はとても重要になってきます。そのために建築家の頭の中には常に北と南の位置を
把握して設計に取り掛かるべきです。
昼休みにぽかぽか照った公園で昼寝をするのは気持ちのいいものですし、朝起きた時に太陽が出ていればとてもいい一日の始まりになります。
また、光によって建築の美しいところを強調したり光を操作して内部空間を引き立たせる事も面白い光の使い方です。
光をうまく使う建築家についフィンランドのユハ・レイビスカを書かないわけには行かないと思います。ユハ・レイビスカはフィンランドの建築家で、
ヘルシンキ工科大学出身でヘルシンキに事務所を構える建築家です。彼はフィンランドで多数の賞を受賞しフィンランド国内外でプロジェクトを
抱えています。彼もアルヴァ・アアルトに影響を受けた建築家で、彼も大学生の頃自転車でフィンランドを回りアアルトの設計した建物などをを見に行ったと
いっています。ユハ・レイビスカの有名な設計ではミュウルマキの教会や、フィンランドのドイツ大使館等です。
レイビスカの建築は主にバロック建築とオランダの近代建築 デ・スティールから来ています。デ・スティールという建築は主にモダニズムが出来る頃にオランダで発祥したオランダの近代建築です。オランダという国は建築でも奇抜さを求める国で、多少フランスなどのモダニズムとは違います。デ・スティールは中心から広がるようにして面がはじけていくかの如くプランが構成されます。そしてそれぞれの面に違う色のアクセントをつけたりします。
レイビスカの建築はこの面で構成される建築と言う点で影響を受けてます。そしてその面と面(壁と壁)の間からこぼれてくる光が様々な角度から入ってきて美しい調和を持ちます。光と言うものは写真で捕らえる事が難しいので実際いかなければ味わえない事があります。それと同時に一日の光の変化そして季節ごとの光の変化を計算しなければなりません。だから光を理解するのはとても難しい事です。レイビスカのスケッチを本で見ましたが様々な角度の光様々な強さの光をスケッチしていました。これはまさに職人芸ともいえるもので、とてもそのスケッチが綺麗だったのを覚えています。
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