| コルビジェはロンシャンの教会を1967年に作りました。コルビジェの初期の作品と比べると多少変化があると思います。
初期のコルビジェの建築はもっと常識的で、規則的で、硬いものだったと思います。このような作品の変化は多くの建築家に 見られますが、ロンシャンの教会が建築に与えた影響はとても大きいものです。
ロンシャンの教会はフランスのロンシャン 地方に存在し、高い山の上に聳え立っています。ただ、歩いても気持ちがすがすがしくなってくるような山の中です。
ところでロンシャンとは別の建物ですが、フランスのマルセーユにユニテという集合住宅があります。これは都市の中にあるのですが、
屋上に上ったときに突然マルセーユの山々に囲まれ、地上レベルでは、見えなかった海に囲まれます。正直自分でも驚きました
マルセーユの町の中でこのようなものに出会えるとはと、このように、コルビジェもやはり自然のことを考えて建築を作っていきます。
元々、若いころに考え出した黄金比や、住むための機械等といった堅苦しいことは無しにして、ロンシャンの教会は、建っています。
ロンシャンの教会の庭からは又、マルセイユのユニテのようにロンシャン地方の山々に囲まれます。しかしロンシャンの教会には、
黄金比や横長窓等という初期のコンセプトからはまったく異なった形をしています。どちらかというと、インドの政府局等のような、
抽象的なものの集大成だといえましょう。外から見ると屋根はいびつな形をしており、窓もばらばらにつけられています。ロンシャンの
教会の形はどちらかと幼稚園児が粘度遊びをしているような、形です。しかしやはり崩れた形の中にもコンポジションが存在 していて、とてもバランスの取れたものに仕上がっています。そして、周りとのスペースのとり方にも熟練されたものを感じました。
窓の配置もばらばらですが、その中にも大小のバランスそしてその配置、なんと言うかキュビズムのころのピカソのようなものです。
そして、教会の中に入ると雰囲気はガラッと変わります。 外にばらばらに配置された窓々には、ステンドグラスの様な物がつけられ
いて、信仰心を高めるような光が無数に入ってきます。そして中の空間は、落ち着きがあり、言葉を発するのをためらってしまいそうな
雰囲気です。
ステンドグラスを通して入ってくる光はとても美しくまた、厚みのある壁がその、光の重要さを表現しているようです。 この光が来る人たちのコルビジェの思い、そして宗教心の確認をさせてくれるようです。
何人もの建築家がこのロンシャンの訪れそして、何かを感じたはずでしょう。
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